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-関節痛-中高年から運動をはじめる方は関節痛に注意する必要があり予防にはウォーミングアップとクールダウンが肝腎

関節痛とは、歩行、立ち座り、階段昇降などの日常生活動作の中で、膝や肘などの関節に痛みを感じるものであります。関節痛を伴う疾患には、変形性関節症と関節リウマチが代表的であり、その他にも肩関節周囲炎(五十肩)や変形性脊椎症、痛風、化膿性関節炎などがあります。

中高年から運動を始められた人のなかで、加齢に伴う関節の生理的老化にもかかわらず、過度の運動によって、膝の半月板損傷、膝の靱帯損傷、足首の捻挫、指の捻挫や肘の脱臼などの関節障害が引き起されることで、関節痛が伴う場合があります。

関節痛の症状は、手指、肘、肩、腰、膝と身体の各部位に見られます。関節痛が最も多く見られる部位は、膝とされており、膝に体重がかかることで、加齢と共に膝の軟骨が消耗・消失することで、変形性関節症が引き起こされます。変形性関節症は、男性よりも女性の方が多く見られ、男性対女性の比率は1:4となっています。

関節痛の原因は、①関節軟骨が消耗・消失して、骨同士が擦れあう、②軟骨に隣接する骨の異常、③関節包が引っ張られる、④滑膜の炎症、⑤靱帯損傷などが考えられます。

関節痛の予防のために日常生活で心がけることは、①肥満の予防・解消、②関節に負担のかからない生活習慣、③筋力の維持・強化、④適度な運動習慣、⑤身体を冷やさないよう室温、外気温などに注意することなどが必要となります。

運動を行うにあたっての留意点は、①ストレッチなどの準備運動を十分に行う、②膝に負担がかかりにくいクッション性の良い靴を履く、③最初はゆっくりと身体を動かし、徐々にペースを上げて行く、④翌日に疲れを残さない程度の運動量を心がける、⑤運動終了後はクールダウンのためにストレッチなどの運動を行うことなどが必要となります。

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