半身マヒの方への食事介助を紹介
2回に渡って、食事介助に関するアドバイスをさせていただきました。皆様、食事介助へのお悩みが解決しているでしょうか。今回は、食事介助の応用編と題して、マヒがある方への食事介助のコツをご紹介します。脳卒中や脊髄の障害による後遺症として、身体の片側にマヒの症状を抱えている高齢者はたくさんいらっしゃいます。マヒがある方への食事介助を行う場合には、付け加えておくべきアドバイスがありますので、知っておいていただきたいと思います。
介助者の位置取りは2種類
半身マヒの方へ食事介助をするときには、マヒがある側に介助者が位置することが基本になります。マヒがある側にある食べ物は取りにくいですので、介助者がサポートすることができます。また、半身マヒの方はバランスを崩して、マヒがある側へ倒れてしまう危険があります。介助者がそちら側に位置しておくことで、万が一の時にも支えることができますね。ただ、マヒがある側の視界を失っている方の場合には、マヒがない側に介助者が位置することが推奨されています。視界がある側で介助を受ける方が、本人にとって安心して食事をすることができるようです。
口内の食べ物の偏りを解消する方法
半身マヒのある方は口の動かし方に特徴があります。マヒのない側の口はふつうに動かすことができるのですが、マヒがある側の口は動かせません。ですから、マヒのある側の口内に食べ物が偏って残ることになるのです。これではスムーズに食事をすることができませんから、介助者は適宜、マヒがある側の頬を押すことによって、食べ物の偏りを解消しましょう。マヒのある方への介助のように、食事介助は食べる方の身体状況に応じた介助の方法があるのです。今回ご紹介してきた方法をみなさまのご家庭で更に応用させていって欲しいと思います。