トップ > お役立ち情報TOP > 介護の基本 > 利用者との見る位置、立つ位置、かかわる位置を意識しましょう

利用者との見る位置、立つ位置、かかわる位置を意識しましょう

介護職が行う生活支援、身体介護の業務は、単に生活支援や身体介護を行えば良いという事では無く、利用者の心身の状態にあわせて、自立支援、重度化防止も考えながらのサービス・支援の提供が求められています。

介護職員は日々の業務として、利用者それぞれのニーズに合わせた生活支援、身体介護のサービス・支援の提供を行いますが、介護職員と利用者との間には身体的な位置関係だけで無く、心理的な位置関係もそれぞれの場面ごとに両者の間に形作られて行きます。介護職員と利用者との間の位置関係は、サービス・支援への場面や利用者の心身の状態によって、介護職の位置を柔軟に変えて行かなくてはならないもので、時には同じ場面の中でも変えるものであります。

身体的な位置と心理的な位置とを、「見る(離れている・離)位置、立つ(手の届く近くにいる・近)位置、かかわる(接している・接)位置」という3つの位置にあるとすると、身体的な位置で3つ、心理的な位置で3つとなり、その組み合わせは9つになります。

利用者と介護職員との9つの位置関係を柔軟に変えながら、利用者に添った介護サービス・支援を提供して行き、ます。時には介護サービス・支援の展開を図るために、意図的に利用者との位置関係を変えてみる事も必要となります。

介護職員が行う生活支援や身体介護のサービス・支援は、身体介護によっては、身体的には「接」の位置でも、心理的には「近」や「離」が利用者にとって好ましい場面があります。また、生活支援によっては、自立支援を目的として、身体的には「近」の位置でも、心理的には「接」の位置が利用者にとって好ましい場面もあります。

介護の専門職として、介護職員は利用者へ介護サービス・支援の提供する際に、利用者が好ましいと感じる身体的、心理的位置関係を知り、利用者に添うことにより能力に応じた自立・自律した日常生活を支え、さらには自立支援、重度化防止を目指します。

301213



お読み頂いた記事は参考になりましたか?より有益な情報は会員限定のメルマガで無料配信しております。
矢印まずはメールアドレスを入力して会員登録してください。


関連記事
薬物依存ではA10神経系の修復が出来ない異常がわかっています
アルコール依存となったら一生お酒と縁を切らなければ長生きは難しくなります
睡眠障害は原因疾患だけで無く睡眠環境や睡眠習慣の見直しと改善が必要です
強迫性障害は生活上の機能障害を起こす10大疾患のひとつとされています
パニック障害は予期しないパニック発作が見られるこころの疾病です
パーソナリティー障害は本人の治療への取組がポイントになるこころの疾病です
身体表現性障害はからだの病気ではなくこころの疾病です
双極性障害とは躁うつ病として知られているこころの疾病です
うつ病はこころの風邪などということはありません
介護職として仕事を続けて行くには燃え尽き症候群に注意しなくてはなりません

Facebookをされている方は以下より「いいね!」して頂ければ、定期的に情報を配信致します。