認知症予防研究の進展
みなさまもご存知の通り、日本は超高齢社会になり、高齢者の健康を維持することや病気を予防することは大切な社会のテーマになってきています。高齢者がなりやすい病気は様々ですが、その中でも特に認知症の予防は大きな関心事になっています。最近の研究結果から、認知症は予防ができるということが分かってきています。ここでは、認知症予防の研究結果と予防方法の一例を紹介しますので参考にしてみてくださいね。
認知症予防の研究結果
認知症は脳の病気です。発症プロセスはたくさんあるようですが、一つの原因として、脳のある部分が萎縮することによって、認知症が発症すると言われています。そこで、運動をすることで脳の萎縮をストップさせて、認知症の予防につなげることができるという研究結果が発表されています。体操やウォーキングなどの有酸素運動をすることによって、脳の前頭前野が活性化されて、認知症を予防することができるとのことです。
認知症予防を行うための取り組み
こうした研究結果を導入した取り組みが神奈川県のある市で行われています。この市では「公園体操」という取り組みを行い、高齢者が運動する機会をもうけているのです。この取り組みが画期的である点は、高齢者による自主的な運営を促している点にあります。「公園で体操をする」だけではありきたりな取り組みになってしまいますが、高齢者の自主性を促すことによって、運動をするだけではなく、参加者同士の交流や高齢者の社会参加を実現することができるのです。イベントを運営するということは大変刺激的なことであり、生きがいにもなりますね。お金がかからない取り組みですので、みなさまがお住まいの町でも取り入れることのできる部分はたくさんあると思います。