必ず知っておきたい介護保険のこと
高齢者介護について考える時に、必ず登場するキーワードが「介護保険」ですね。介護に詳しい人は「知っていて当然」であるかのように介護保険のことを話題に出しますが、一般的には介護保険の内容を知らない人が多いようです。介護サービスを利用する場合にも、介護施設に入居する場合にも、ほぼ全員の方が介護保険を利用することになりますので、しっかりと内容を理解しておくことが必要になります。
介護保険を利用するメリットについて
介護保険は2000年にスタートした制度です。それまでにも介護費用への補助制度は、あったのですが、より便利により高品質な介護サービスを提供することなどを目的としまして、現在の介護保険制度がつくられました。介護保険を利用することの一番大きなメリットは、利用者が支払う介護費用が軽減される点です。簡単に言いますと、かかった介護費用のうち、1割分だけを利用者が負担すればよい制度になっています。病気になった時利用する健康保険は、自己負担の割合が3割であることを考えますと、介護保険制度が、いかに有り難い制度であるかがわかります。
介護保険の財源について
利用者にとってはうれしい介護保険制度ですが、その財源はどこから出てきているのでしょうか?現在、財源の半分は国や地方が負担し、残り半分は私たちが支払う保険料でまかなわれています。その総額は2012年度で、何と8.9兆円にもなるそうです!私たちが支払う保険料ですが、40歳以上の国民に支払い義務があります。健康保険料などと同じく、給料から天引きされていますので、意外と気づいていない方もいらっしゃいます。介護保険制度は国民みんなで支えている制度なのですね。