ケアマネージャーはケアプランを作る人です
介護保険制度の要と言える職種は介護支援専門員というわかりにくい名称の人で、普通はケアマネージャー、略してケアマネと呼ばれています。ケアマネは介護保険サービスを利用するために、ケアプラン(在宅サービス利用には居宅サービス計画、施設サービス利用には施設サービス計画)を作成します。
ケアマネは介護、福祉、保健、医療の制度だけで無く総合的な知識を持ち、介護保険サービスを利用する方について情報収集を行い、利用者の介護保険サービス(フォーマルサービス)利用だけで無く介護保険以外のサービス(インフォーマルサービス)をも含めたケアプランを作成する事になっています。
ケアマネは介護保険サービス利用者のケアプランを作成し実施するために、1.課題分析(アセスメント)、2.ケアプランの作成、3a.在宅サービスではサービス事業者等との調整・仲介(コーディネート)、3b.施設サービスでは施設スタッフ等との調整、4.サービス実施状況の継続的な把握(モニタリング)とサービスの評価を行います。
ケアマネージャーは元は色々な職種の人です
ケアマネは居宅介護支援事業所や施設、地域包括支援センターなどでケアマネ業務に就いている人の事ですが、ケアマネは単独の資格というものではなくて、介護、医療、福祉関連の業務経験が一定以上の人がケアマネになる事が出来ます。
ケアマネは、元は介護福祉士、看護師、准看護師、相談援助・介護等業務従事者、社会福祉士、保健師などの介護、医療、福祉分野の業務を行っていた人達で、介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネ試験)の受験資格を見るとその資格や業務の種類の多いのには驚かされると思います。
ケアマネは、介護、医療、福祉分野の経験と専門的知識とを持つ人達が就くことが出来る業務で、その経験と専門知識をさらに充実させてケアマネジメントが行われる事とされています。
ケアマネージャーはケアマネージャーの登録を行った人です
ケアマネは、世間の一部では国家資格と言われていますが、ケアマネは介護支援専門員の登録を都道府県に行って居宅介護支援事業所、施設や地域包括支援センターでケアマネ業務に就いた人を言いますので、ケアマネ試験に合格しただけではケアマネを名乗る事は出来ませんし、介護支援専門員実務研修を終えて修了証を受け取ってもケアマネを名乗れません。
ケアマネは、ケアマネ登録を都道府県に行いケアマネ名簿に載ることでケアマネと名乗る事が出来ます。そして、介護支援専門員証を所持し居宅介護支援事業所、施設、地域包括支援センターに社員・職員として就労してケアマネの業務を命じられて初めて本当のケアマネになります。
ケアマネは、任用資格という「仕事に従事する」ことで初めてその資格名を名乗る事が出来る資格です。全国にケアマネ試験の合格者は延べ約60万人で、ケアマネ就労者の人数は約136千人となっており、合格者は当然研修を受けてケアマネ登録は行っているでしょうから、ほぼ同数程度のケアマネになる事が出来る人がいるのですが、従事者はその1/4以下となっています。これは受験資格の問題とケアマネの仕事の大変さを物語っているのだと思います。