私が地域包括支援センターで現役相談員をしている経験から、介護保険の在宅サービス事業所をどのように選ぶのか、ご利用する側の立場に立って、そのポイントなどをお知らせしたいと思います。
今回は、デイサービスと呼ばれる日帰りの通所介護サービスの選び方についてお知らせします。現在、デイサービスは介護保険の在宅サービスの中で、最も利用者数の多いサービスになっています。
事業所ごとに特色を出しやすく、多様化・差別化の進んでいるサービスでもあるため、自分(家族)にあったデイサービスを見極めることは大変重要です。
まずは、担当のケアマネジャーに、利用希望を伝え、利用定員の空き状況や送迎範囲などの条件にあてはまるデイサービスのパンフレットをいくつか用意してもらいましょう。
そして、必ず、見学を行いましょう。
パンフレットで立派な設備や活気のある利用者の様子を掲載していても、
実際見てみると、まったく期待外れだったということもよく聞く話です。
まずは自分の目で確かめてみましょう。
見学のために送迎の手配をしてくれるデイサービスもありますので、
ケアマネジャーに確認してもらいましょう。
見学の時には、
まず、デイサービスを利用している利用者の方たちの様子を見てみましょう。
デイサービスを利用している利用者像と自分(家族)とを比較してみてください。
元気な方の多いデイサービスもあれば、認知症の方が多いデイサービスもあります。
話し相手になりそうな人がいるかどうかを見ておくことは、とても重要なポイントです。
男性の方は特に同性の方がいるかどうかということも重要です。
介護保険サービスの利用者は女性が多く、特にデイサービスではそれが顕著にみられます。
家族以外の異性の間に溶け込みにくい世代の男性も多いので、
利用者の中に同性の方がいるかどうかも見ておいた方がいいでしょう。
また、見学の際に、昼食の試食をさせてもらえるデイサービスもあります。
毎週利用することになるかもしれないデイサービスでの食事です。
食事に魅力がなければデイサービスに行く楽しみも半減してしまいます。
遠慮をされる方も多いのですが、少量でも必ず試してみることをお勧めします。