トップ > お役立ち情報TOP > コミュニケーションに求められるもの > 傾聴・共感・受容がコミュニケーションの基本姿勢です

傾聴・共感・受容がコミュニケーションの基本姿勢です

対人援助の面接を行う際に、コミュニケーションを進めて行くためには、傾聴、共感、受容を行うことは、面接者にとってとても重要なものとなります。面接者は面接を受ける相手に対して、常に傾聴の態度を示し、共感と受容が行われることが求められます。

傾聴とは、面接者が面接相手の話に耳を傾けて聴く事ですが、単に耳を傾けるだけではありません。面接者は、相手の考えていること、感じていること、思っていること、願っていることなどを、真剣に知るためにここにあるという態度を示しながら、相手とのコミュニケーションを図って行くことで、相手のことを知る事を目指します。

共感は、面接者が傾聴することで面接相手の考えていること、感じていること、思っていること、願っていることなどの思考や感情を、面接者が同じように感じ取ることです。共感することは、面接者が相手の感情を感じ取るだけでなく、相手に面接者の感じ取ったものをフィードバックして、面接者と相手との思考や感情の一致を図ってゆくものであります。

受容は、面接者が面接相手とのコミュニケーションで傾聴を行う事で、面接相手との共感が行われた上で、面接者が相手の思考や感情を受け入れ、受け止める態度や姿勢を示して、面接相手が面接者が自分の思考や感情との一致と受け入れ、受け止めたことを認知することであります。

面接を行ってゆく上での、傾聴、共感、受容は、面接者が傾聴を行って、共感、受容したと感じるだけでなく、面接者が傾聴の姿勢を示すことで、面接相手に共感、受容していると、相手も認知することであります。面接者は、面接相手との間で、傾聴の姿勢を示して、相手の思考や感情に共感し、受容していることを、相手が認知することで、相手とのラポールを図ることを目指します。

面接者は、面接相手とのラポールを図り、相手の内面の深奥まで知り得る事で、根源的なニーズを面接者は確かめることになります。面接者は、根源的なニーズを認知したとしても、面接相手に根源的なニーズを示し、改善や解消への取り組みを考えてゆくことは、必ずしも適切な対応とは言えません。

表面に現れているニーズに対して、根源的なニーズを考慮に入れた上で、面接者は面接相手との間で、ニーズの改善や解消への取り組みやゴールまでの長さなどを取り決めてゆく事になります。面接者は、面接を繰り返すことで、面接相手のニーズへの取り組みの状況や取り組み方法の適否を確かめ、取り組み方法の検討や変更、ゴールの見極めなどを、面接相手と協働して行ってゆく事になります。



お読み頂いた記事は参考になりましたか?より有益な情報は会員限定のメルマガで無料配信しております。
矢印まずはメールアドレスを入力して会員登録してください。


関連記事
傾聴・共感・受容がコミュニケーションの基本姿勢です
介護ケアの提供場面はコミュニケーションを取りながらの観察場面となります
介護ケアの提供場面のコミュニケーションは面接を行うことになります
コミュニケーションはことばのキャッチボールでもあります
自分が思ったこと感じたことを伝える
コミュニケーションには相手の話を聴くスタンスの取り方が大切です
介護職が行うコミュニケーションの役割はどんなもの
介護職が行うコミュニケーションの目的はどんなもの
介護職のコミュニケーションとはどのようなもの

Facebookをされている方は以下より「いいね!」して頂ければ、定期的に情報を配信致します。