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介護者家族向け(7)認知症介護を継続する工夫:キーパーソン

介護キーパーソンを決めましょう
 介護をはじめると、家族のなかでも方針や経費のかけ方など考え方の違いが現れ、ストレスの原因にもなります。お互いの意見が出し合え、いつでも話し合える環境を作ることも「かかえこまない介護」の工夫になります。まずは介護キーパーソンを決めましょう。

キーパーソンは認知症の人が安心できる人を選びましょう
 認知症の家族にとって身近で、安心・信頼できる人がキーパーソンになることをおすすめします。
キーパーソンは医師や介護支援専門家(ケアマネージャーなど)と協力するときの窓口となります。また家族や周囲の人の意見をまとめて、介護方針を決めるなどの役割を果たす人です。
キーパーソンは妻、娘など女性が担うことが多いようですが、夫や息子など男性が務めることも増えてきました。
キーパーソンを決めたら、他の家族はキーパーソンに自分の意見を伝えるとともに、キーパーソンが決定した介護方針に協力することが大切です。キーパーソンは周りの人の意見、家族の状態を把握し、みんなの合意を求めながら介護方針を決定するようにしましょう。

遠距離介護になったら地元の人間関係が必要になります
 認知症になった家族が高齢の場合、すでに娘や息子は独立し、実家を離れて生活を持っているケースが多いようです。認知症になった家族(親)を呼びよせるという人も多いですが、認知症になると環境の変化が受け入れられず、「家へ帰る」と出て行ったり、被害妄想が強く現れたりする原因になることもあります。無理に呼びよせることを選ばず、たとえば、介護キーパーソンとなった家族が、認知症の家族の住んでいる地域にある「認知症介護の会」や「ご近所」の方と連絡がとれる人間環境を作り、また公的サービス、ケアマネージャーとも相談しながら、認知症の家族が暮らしやすい環境をできるだけ長く維持するように工夫することが大切です。



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