知っておきたいインフルエンザの症状

インフルエンザの症状を知っておく大切さ
毎年、全国各地で猛威をふるう病気といえば、インフルエンザです。特に、からだの弱い高齢者にとっては、命を脅かしかねない恐ろしい病気だといえます。しかし、インフルエンザは、早い段階に適切な対策を行うことにより、確実に対処することが可能な病気です。そのために、まずは、インフルエンザの症状について、知っておく必要があるのです。

インフルエンザの代表的症状について
インフルエンザは、通常の風邪と違って、特徴的な症状を引き起こします。その代表的な症状が、「高熱」と「全身の痛み」です。インフルエンザウイルスに感染した場合、2～3日程度の潜伏期間を経て、症状があらわれます。多くのケースで、突然、38℃以上の高熱が発生します。通常の風邪の場合とは、あきらかに違う発熱です。そして、突然の高熱と同時に、全身の痛みがおそってきます。全身の関節や筋肉の痛み、頭痛などが感じられるようになります。ひどい場合には、横たわってじっとしている時にも、強い痛みがやってきます。「高熱」と「全身の痛み」といった、強い症状は、1～3日程度は続くことになります。このあと、咳やのどの痛み、鼻水など、通常の風邪と同じような症状があらわれるようになり、健康な人の場合、1週間前後で軽快に向かいます。

高齢者には「合併症」にも注意
ただ、高齢者や免疫機能が低下している人の場合には、インフルエンザウイルスへの感染から、「肺炎」や「インフルエンザ脳炎」などの重度の合併症を伴う危険性が高まってしまいます。インフルエンザ自体の症状で命を落とすことはなくても、こうした合併症の脅威は非常に大きいものです。こうした危険性を避けるためには、インフルエンザの予防はもちろんのこと、「高熱」や「全身の痛み」などの、インフルエンザの初期症状を見逃さずに、しっかりと早期段階での治療を受けることが重要なポイントになります。