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ケアカンファレンスもコミュニケーションを図る場となり得ます

介護ケアの提供を行う上で、サービス担当者会議と同様に重要とされる会議が、ケアカンファレンスであります。サービス担当者会議は、介護保険法でケアマネージャーが主催する、介護保険の介護サービスを提供するために、ケアマネジメントの中で義務づけられた会議となっている点が、ケアカンファレンスとは異なる点であります。

実際には、サービス担当者会議とケアカンファレンスのいずれも、会議の目的とするものは同じものと考えられます。

①カンファレンスに参加する社会資源である専門職などが、各職種が持つ情報を十分に出し合う。

②それぞれの職能に応じたサービス・支援の提供を提案する。

③各職種がそれぞれの職能を認め合うことで、ケアチームとして目標に向かって最大限の能力を発揮しながら協働することなどが目的とされています。

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<図1>ケアカンファレンスの目的

ケアカンファレンスの効果として期待されるものについても、サービス担当者会議が目指すものと同様と考えられます。

①利用者のニーズを解消、改善するための対応をする事で、利用者の能力に応じた自律した生活の維持やQOLの向上につながる。

②ケアチーム全体として、各専門職の知識、技能を理解し合うことで、専門性の明確化と利用者のニーズへの協働が図られる。

③ケアチームのメンバーとして、利用者のニーズに必要なケアや社会資源等の知識を得ることが出来る。

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<図2>ケアカンファレンスの効果として期待されるもの

同じような目的と効果が期待される「サービス担当者会議」と「ケアカンファレンス」、介護ケアのケアチームとして協働して、利用者のために利用者に添った質の高いサービス・支援を行うためには、いずれも必要なものであるとは思われますが、多くの会議のために肝腎の介護ケアのサービス・支援が、船頭多くして船山に上るとならないようにしなくてはなりません。同じような会議を行う事の無理や無駄を認識して、会議などのリストラを図る事が、利用者やケアチームのメンバーの負担軽減と、協働への取り組みにつながることになると考えられます。



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