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まず利用者のために情報の取得や共有の目的はあります

介護職が介護ケアの仕事をしてゆく上で必要となる情報を取得することは、利用者が能力に応じて自立した生活を送るためや利用者に添った介護ケアの提供を目指すために行うものであります。利用者にとって質の高い介護ケアを行うことは、介護職のスキルアップ(技能や能力の向上)につながります。

介護職に必要とされる情報は、介護職ひとりですべて取得して保持することは、頭の中の引き出しが多くて、整理がされていたとしても、介護職の職域の広さや対象が人であるための情報の種類の多さにより、困難なものと考えられます。

介護職が介護ケアのサービス・支援の提供を行ってゆく上で、必須の情報はどのようなものであるかを考えると、①利用者のこと、②介護ケアのこと、③ケアチームのこと、④介護保険のことであると思われます。

介護職の仕事は、利用者に介護ケアのサービス・支援の提供を行うことであり、利用者とコミュニケーションを取りながら、利用者のニーズの解消、改善(ケアプランの達成)を目指して行くことになります。利用者とのコミュニケーションを図って、利用者のことを十分に知ることで、利用者に添う介護ケアのサービス・支援の提供が可能になると考えられます。

利用者のことを、言語・非言語コミュニケーションによって知り得た様々な情報を、記録に書き記したり、カンファレンスで提供するなどを行う事で、ケアチームのメンバーと情報を共有する事は、ケアチームメンバーとの協働や情報共有ためのコミュニケーションを図ることになります。

介護職は、利用者のことを知るためには、介護ケアのゼネラリストとしての知識、技能、経験が求められます。

介護職の仕事は、利用者に介護ケアの専門職として、介護ケアのサービス・支援の提供を行うことであり、介護ケアにかかわる知識、技能の取得と保持は、介護ケアのスペシャリストとして、常に求められるものであります。

介護職は、独りで介護ケアを実践していることは、稀と言っても過言では無いと思われます。介護職が介護ケアを実践するためには、数多くの人々がかかわりを持っており、ケアチームとして協働して介護ケアを行って、利用者のニーズの解消、改善や利用者に添った介護ケアの提供を目指しています。

利用者のことを知ると同様に、ケアチームのメンバーのことも知ることが、介護ケアのスペシャリストとしての役割を果たし、介護ケアのゼネラリストとしてのスキルアップにつながることになります。

介護職が実施する介護ケアの提供は、介護保険法を根拠としています。介護保険法の法令等に基づいたコンプライアンスが、介護ケアの提供には求められます。介護保険法の法令等による介護保険制度は、常に変動しており、介護ケアの根拠となるものでありますから、常に最新の情報を得る事が必要となります。

介護ケアのスペシャリストとしては、介護保険制度を熟知しておくことが必要となります。実際に介護職が介護ケアを提供するためは、介護保険制度全般についてゼネリックな知識を得て保ちながらも、介護ケアの提供に必須な情報が、適宜、得られるようコミュニケーションの方法や手段を持っている事が必要となります。



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