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介護職が行うサービス。支援はエンパワメントが目的とも言えます

エンパワメントとは、「個人や集団が自分の人生の主人公となれるように力をつけて、自分自身の生活や環境をよりコントロールできるようにしていくことである」(障害保健福祉研究情報システム>重要な用語の解説>エンパワメント より)とされています。この他にも多くの考え方、定義があります。

介護職がサービス、支援を提供する場面では、エンパワメントとは、「利用者が自分の人生の主人公となれるよう、自己選択、自己決定を行う力をつけて、自分自身の生活や環境をよりコントロールできるようにしてゆくこと」であります。そして、介護職は、エンパワメントを達成するためにチームアプローチを行いながら、サービス、支援を提供することになります。

介護保険制度では、高齢者などの介護保険制度の対象となる人々は、「自らの能力に応じて自立した生活を継続することを目指す」ということになっており、その他にも「自立」という言葉が事あるごとに出て来ます。この「自立」という言葉の意味は、一般的には「誰にも頼ることなく自らの生活を営むことが出来ること」と考えられますので、介護保険制度のいう「自立」と、一般的な「自立」の状態は異なるように思えます。

ここで「エンパワメント」という言葉を、介護保険でいう「自立」に置き換えて、「エンパワメント」の考え方を取り入れると、介護保険の目指すものはまさしく、エンパワメントを達成して自らの能力に応じた生活を継続することとなり、介護保険の目指すものは、「利用者が自らの能力に応じて、自分の人生の主人公となれるよう自己選択、自己決定を行う力をつけて、自分自身の生活や環境をよりコントロールできるような生活を継続できるようにすることを目指す」となります。

介護職は、介護の専門職として、ケアマネジメントにおけるチームアプローチの一員として、エンパワメントの達成を目指したサービス、支援の提供を行うことが求められます。日常的なサービス、支援の提供場面でも、常にエンパワメントを意識して、利用者へのかかわりを行う必要があります。

エンパワメントを意識したサービス、支援の提供は、エンパワメントの達成だけでなく、利用者中心の介護を実践することになり、質の高いサービス、支援の実現やケアマネジメントの目的を達成するための近道となり得ます。



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