施設でも「夫婦同室」で暮らしたいという希望
突然ですが、みなさまにとって一番大切な人は誰ですか?恥ずかしながら、私にとっての大切な人は「妻」です。共に年を重ねていき、いつまでも一緒に暮らしたいものです。介護施設への入居を考えている高齢者の中にも、私と同じような意見の人が多くいらっしゃいます。調査会社が全国の40歳以上の男女に行ったアンケートによりますと、男性で8割以上、女性では3人に2人が、「施設でも夫婦同じ部屋に入居したい」と答えているそうです。
夫婦同室のポイント1「住居型施設のケース」
そこで、老人ホームを探すときに役立つ、「夫婦同室の希望をかなえるためのポイント」をご紹介いたします。夫婦同室を強く希望される場合には、「住居型の有料老人ホーム」や「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」をオススメいたします!これらの施設の特徴は、通常のマンションに介護サービスがプラスされた点です。一部屋ごとに独立した生活を行うことが可能ですから、夫婦で一緒に入居するといった希望をかなえることができます。比較的高めの費用がかかるのですが、どうしても夫婦で同じ部屋に入りたい場合にはこちらの施設を選択することがポイントになります。
夫婦同室のポイント2「特養のケース」
いっぽう、夫婦同室が良いけれど、費用をできるだけ安くおさえたい方は、「特別養護老人ホーム(特養)」を利用することになります。ただ、特養の場合は公共型施設になりますので、自治体が施設の基本的な運営方針を決定します。つまり、特養では安い費用で入居できる反面、入居者の希望は優先されない、ということになるのです。自治体によって、夫婦同室の希望が通る場合もありますし、男女の同室を禁止している場合もあります。特養を利用しようと考えている方は自治体の方針を確認することが重要になります。