充実した看護体制への希望
老人ホームを選ぶときのポイントとして「看護体制がしっかりしている施設」を希望される方はたくさんいらっしゃいます。現在は元気であっても、高齢になるとともに、いろいろな病気にかかる可能性が高くなりますよね。看護体制が充実している老人ホームに入居しますと、いざという時の備えになりますね。ですから、看護体制がしっかりとした施設への希望は大きいのです。
老人ホームにおける看護師や医師の不足
ただ、現状では、老人ホームに常駐する看護師や医師の数は不足しています。例えば、2010年に山形県の高齢者施設で行われた調査によりますと、「看護師や医師が不足している理由により、入居を断ったことがある施設」は、県内施設の3割以上あるとの結果が発表されています。全国的な傾向として、人工肛門の処置や糖尿病患者へのインスリン注射などの医療行為が必要な高齢者の数は増えつつあります。これらの医療行為は看護師や医師しか行えませんので、看護体制が不十分な場合には入居を断らざるをえないというわけですね。
「医療法人が運営する老人ホーム」がポイント
ここで、看護体制が充実している老人ホームを探すときにポイントを紹介いたします。ずばり、「医療法人」が運営母体である老人ホームを選択しましょう!運営母体が医療法人である老人ホームには、「系列病院」が存在するケースがあります。このような老人ホームでは、系列病院との看護体制の連携を取ることが容易になります。すなわち、系列病院からの看護師や医師の派遣を優先的に受けることができるのです。医療法人は運営する老人ホームでは、看護体制の重視をアピールポイントにしていることが多いですので、みなさまも施設選びをするときの参考にしてほしいと思います。