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チームケアには共通のものさしが必要です

チームケアは、一人の利用者に対する介護保険制度のケアマネジメントで行われるフォーマル、インフォーマルな介護サービス・支援が提供されるチームアプローチとしてのチームケアと、それぞれの介護サービスで提供されるチームケアや、介護サービス内で同一職種の複数の担当者が介護サービスを提供する場合のチームケアなどがあります。

チームケアは、ケアマネジメントと同様に、介護サービスごとに利用者に対してのアセスメントを行って介護ケアプランを作成し、介護サービスを提供後にモニタリングを行い課題の解決、達成の状態を評価します。モニタリング、評価によって課題の解決、達成が見られたと判断された場合には、新たにアセスメントを行って新しい課題の取り組みや次の課題への取り組みを行うために介護ケアプランを作成します。チームケアもケアマネジメントと同様に、課題が解決、達成され新たな課題がアセスメントによって示されなくなるまで、繰り返してアセスメントから評価の過程を繰り返します。

このケアマネジメントの過程は、マネジメントサイクルの理論で言われているPDCAサイクルを経ると考えられます。PDCAサイクルとは、Plan(目標設定)⇒Do(実行)⇒Check(点検・評価)⇒ActorAction(改善・処置)を繰り返すことで、業務活動の改善と業務の質を向上させることを目指すものです。

チームケアは、介護サービス利用者のニーズ解消、達成のためにアセスメントを行って、ケアチーム全体でPDCAサイクルに合わせた取り組みを行ってゆく事が必要と考えられます。そのためには、ケアチーム全体の意識統一、情報共有、役割分担が明確にされていなくてはなりません。

ケアチームが一体となって介護サービス・支援の提供を行ってゆくには、ICFが目指しているケアチーム内の共通言語を持つ事が必要と考えられます。本来であればケアマネジメントを行うためのアセスメント技法は、ケアチーム内では統一されていなくてはならないと思われますが、現状では必ずしもそうなれない状況となっています。アセスメントツールの共通化は難しくとも、ケアチーム内で利用者を知るための共通の物差しとなるものが必要と考えられます。

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