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ケアチーム専門職の仕事を知る事がチームケアにはまず必要です

平成22年度の介護従事者数は、約223万人となっています。そのうち介護職者は、133.4万人となっており、介護従事者の約6割が介護職という事になります。また、介護保険施設に従事する介護職者は、約39.9万人で、居宅サービス等に従事する介護職者は、約99.5万人となっています。

介護従事者の中で専門職として業務に従事している職種は、介護支援専門員をはじめとして、看護師、生活相談員、機能訓練指導員、医師、理学療法士など多職種にわたっています。介護従事者中の専門職として、介護職は多数をしめることになり、介護職の専門職としての役割、存在は大きくなって、介護職は、介護サービスの専門職としての専門性について問われるようになりました。

専門職といっても、資格を得ればそれで知識、技能、態度などを必要十分に兼ね備えた一人の専門職者が生まれるか、また資格取得から長い年月が経ることで専門職者としては、経験と実践によって専門性の高い専門職者となるかというと、誰もが理想的な専門職者となる事は難しいと言わざるを得ません。

チームケアを行うケアチーム専門職は、多職種の専門職者がメンバーとなり、利用者へ介護サービス・支援を行ってゆくことになります。チームケアのマネージャーは、ケアマネが行う事になりますが、キーパーソンとなるのが誰か、リーダーシップを取るのが誰かという事が、ケアチームが利用者主体のチームとなるか、質の良い介護サービス・支援を提供できるかを左右することになります。

利用者の最も身近な専門職者として、介護職がキーパーソンとなる事が望まれますが、介護職員の介護職としての専門性はもちろん、知識、経験、実践力、資質、力量などが、他の専門職者と同等、それ以上である事が必要となり、現在の介護職の置かれている状況では、なかなか実現が困難だと言わざるを得ません。

ケアチームの専門職は、チームケアで分担している役割と専門職としての職域を十分理解し、他の専門職種との重複、近接領域のサービス・支援について、それぞれの役割と職域についての理解が必要となります。ケアチームの多職種の知識、技能、職域について積極的に知る事が、介護職が他の専門職の知識、技能などを得たり、より密な協働を得る必要があるときに、ケアチームの横の連携をスムーズにすることになり、利用者にとっても適切な質の高いチームケアが行われる事になります。

ケアチームの専門職として、他の専門職者のことを知りつつ、介護の専門職者として他の専門職者にも知ってもらう努力をすることが、チームケアにとって大切な事と考えられます。

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