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QOLとはひとの人生に対する主観的な評価です

QOLとはQuality of lifeのことで、直訳すると「生活の質」となります。「生活の質」と言っても、具体的に何を示すのか良くわかりません。生活の質という言葉の使われ方を考えて見ると、「生活の質が高い(低い)」、「生活の質を上げる(下げる)」、「生活の質が上がる(下がる)」などとなります。どちらかと言うと「生活の質」とは主観的なもので、また絶対的なものでは無く、自分自身がどのように思っているか、感じているかによって、程度が示されるように思われます。

WHOのQOLの定義は、「一個人が生活する文化や価値観のなかで、目標や期待、基準、関心に関連した自分自身の人生の状況に対する認識」となっています。また、WHOQOL26は、QOLを評価する(評価される)人の主観的な幸福感や生活の質を測定するもので、「過去2週間にどのように感じたか」、「過去2週間にどのくらい満足したか」、「過去2週間にどのくらいの頻度で経験したか」という感じ方や経験を、26問の質問項目に対して、「まったくない」から「非常に」までの5段階で回答するものです。

WHOの定義は、「自分が生活している社会の中で、自分の人生をどのように感じているか」という事になり、やはり主観的なものとしています。そのためWHOQOL26という尺度は、調査を受ける本人の主観によって質問に答え、その結果が数値化されるものとなっています。

QOLとは「何か」という事を考えるには、主観的なものであるということから、まず自分自身の生活の質がどの程度のものなのかを考えてみることが必要だと思われます。WHOQOL26の26項目について、これまでの人生を自分がどのように思うか、感じているかを確かめてみると、QOLがどのようなものかがわかると思います。



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