「介護施設にだまされるな!」のチェック項目を参考に重要事項説明書をチェックしましょう
「介護施設にだまされるな!」(窪田望・著、湖山泰成・監修、ダイヤモンド社)にある「重要事項説明書で確認したい事リスト」に従って、重要事項説明書(重説)をチェックしてゆきましょう。
《夜間の介護・看護職員人数》は、看護職が1名配置されているのが理想です
× なし
○ 1名(看護職、介護職いずれか)
◎ 1名以上(看護職が1名必ず配置されている)
介護付有料老人ホームには1名の配置が必要と考えられる規定があります。住宅型有料老人ホームには夜勤の配置規定はありません。高齢者の健康状態等を考えれば看護職の配置が必要と考えられます。
《利用者対介護・看護職員比率》は、「不明・記載がなし」というのは対象外でしょう
× 不明・記載なし
○ 3:1以上
◎ 1.5:1以上
有料老人ホーム協会が行った調査では、およそ2割の重説に比率の記載が無かったか、不明でした。そして、4割が基準の3:1以上でした。「不明・記載なし」というのは、計算をすれば簡単に算出できるものですから、それを行わないと言う事は検討の対象から即刻外して良いと考えられます。
《通院介助》は、すべての通院介助が無料というのが好ましいサービスです
× 介護サービスなし
○ 協力医療機関のみ無料で実施
◎ 協力医療機関以外も無料で実施
有料老人ホーム協会が実施した調査結果では、介護付有料老人ホーム(介護付ホーム)の84.7%、住宅型有料老人ホーム(住宅型ホーム)の40.1%が協力医療機関への通院介助は実費負担「なし」となっており、協力医療機関以外では介護付ホームの15%、住宅型ホームの20.9%が実費負担「なし」となっています。
《入浴回数》は、いつでも希望するときに入浴できる事が好ましいサービスです
△ 週2回
○ 週3回以上
◎ 希望あればいつでも入浴可能
基準では、基準入浴回数は週2回となっていますが、週2回という回数が多いか少ないかについては、季節や個人の好みや身体状況等もありますので、入浴の機会が多い方が好ましい、希望すれば毎日でも入浴できる事が理想だと思います。
《医療体制(協力医療機関)》は、具体的な協力内容まで明示されている必要があります。
× 医療機関名のみで具体的な協力内容が不明
○ 医療機関名、診療科目はもちろん診察、相談などの頻度、要入院時や緊急時の協力内容が明示されている
◎ 協力医療機関及び協力歯科医療機関との具体的な協力内容が明示されている
医療体制については、名称、協力診療科目、定期的な診療、相談等の頻度、入院が必要となった時や緊急時の協力についての記載されている事が最低限度必要と考えられます。さらに、歯科医療機関との協力が得られており、歯科医療機関の名称や協力の具体的内容が記載されている事が良い有料老人ホームと考えられます。