異業種による介護業界への参入
みなさまもご存知の通り、日本の高齢者の人口はどんどん増加しています。2012年の政府の調査では、65歳以上の高齢者の人口は2975万人で、この数字は総人口のおよそ23パーセント程度になるそうですね。日本人の4人に1人が高齢者である時代ですので、高齢者に焦点を合わせた商売が活発化しています。近年では介護の世界にも、今までは介護とはあまり縁がなかった異業種からの参入が相次いでいます。異業種ならではの斬新な視点をもった、新しいタイプの介護施設が増えてきています。
高級介護施設の登場
2012年の8月には関東の大手私鉄が有料介護施設の事業に参入することを発表しました。この大手私鉄では、「高級」に特化した介護施設の運営を行うようです。この会社以外でも、高級感を全面にアピールしている介護施設は増えつつあります。高齢者人口の増加とともに、お金に余裕がある高齢者の数も増えていきます。「高級」に特化した介護施設が登場する背景には、このような社会状況があるわけですね。
「ワンランク上」の高級介護施設での暮らし
高級介護施設では建物や居室がしっかりつくられているだけではありません。そのほかの付加サービスが高品質である点が特徴です。たとえば、日本料理店や有名ホテルのレストランの料理人が毎日の食事を担当している施設があります。施設での生活は単調になりがちですので、毎日の食事がおいしければ、生活に張り合いが生まれますよね。また、敷地内から天然温泉を引いている施設もあります。温泉に含まれている化学成分は腰痛や神経痛などに効果があるとされています。高齢の方にとって、温泉を気軽に利用できるという点は魅力的ですよね。お金には余裕がある、というみなさま、このような高級介護施設があることを知っておくと、ワンランク上の暮らしを送ることができますよ。