認知症高齢者の「おもらしの問題」
ご家族を介護する中でよくある悩みが排泄の悩みです。特に認知症の高齢者の場合には、「おもらしの問題」が重要な排泄の悩みになります。おもらしの問題は、介護をされる側にとっては恥ずかしさやふがいなさを感じる問題です。一方で介護をする側にとっては臭いが気になったり、手間がかかったりする問題です。そこでここではおもらしに関する悩みのケースを紹介しますので、おもらしの問題にお悩みの方は参考にしてみてください。
安易なオムツは間違った対応
認知症の高齢者は何度もおもらしを繰り返す場合が多いです。何度注意されても改善することは少ないですから、介護者にとっては大きな悩みになります。高齢者のおもらしに対しては、安易にオムツをはかせますがこれは間違った対応です。軽度認知症の高齢者はオムツをはくことへの恥ずかしさがまだまだあります。ここで安易にオムツをはかせることで高齢者の自尊心を傷つけることになってしまいます。人間としての尊厳を失わせることになりますので、認知症の進行を促進してしまう可能性もあります。
トイレサポートで問題解決
こうしたおもらしの問題への正しい対処方法は安易にオムツをはかせないことです。大変かもしれませんが、まずは自分で排泄できるようにサポートすることが正しい方法です。具体的な方法としては、毎日決まった時間にトイレに連れて行くこと、ご家族のお部屋をトイレに近い場所に移すこと、ご家族のお部屋に簡易型のトイレを用意することなどです。このようなサポートをすることで認知症の高齢者のおもらしが軽減したケースはよくあるのです。おもらしが軽減することによって認知症のご家族が自信を取り戻すことにもつながります。全員が幸せになれる解決方法ですので、おもらしの問題にお悩みの場合は一度お試しください。