「支援限度額」が介護保険の要点
介護の問題を考える場合に避けて通ることができないものが介護保険です。介護保険のことを勉強すると必ず登場するキーワードが「支援限度額」ですね。介護保険には利用上限額が決まっており、この上限額のことを支援限度額と言います。支援限度額の特徴は、介護の必要性が高い人にはたくさんの限度額が割り当てられている点です。例えば、要介護度1の人には1ヶ月あたり16580単位という支援限度額になります。これは1ヶ月で16580単位分の介護サービスを受けることができるという意味です。
「支援限度額」の仕組み
突然、16580単位分の介護サービスと言われても戸惑う人が多いかもしれませんね。介護保険を利用する介護サービスのすべてには「必要単位数」が細かく設定されています。例として、6時間程度のデイサービス施設を利用すると1日あたり677単位かかります。週に2回利用すると1ヶ月で5416単位が必要となります。また、人気のサービスである自宅での入浴介助には1回あたり1250単位が必要です。支援限度額をうまく活用するためには、介護サービスにかかる単位数を調べて、どのサービスをどれくらい利用するのかをうまく調整することが大切です。
ケアマネージャーへの相談が重要
ただ、こうした調整をご自分で行うことは大変なことですし、難しい場合も多いです。そこで、支援限度額をうまく活用するためには「ケアマネージャー」に相談をしてアドバイスを受けることをおすすめいたします。ケアマネージャーとは介護保険をうまく利用した介護計画を作成するプロです。皆様のご家族の要介護度とそれに応じた介護サービスのバランスをケアマネージャーが適切に考えてくれますので、介護保険を利用する場合には是非とも相談をしましょう。