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心筋梗塞は冠動脈の動脈硬化が原因で生活習慣が危険因子となります

心臓は、心臓の周りに心臓が冠をかぶったように配されている冠動脈によって、心筋細胞に酸素や栄養が供給されています。加齢による生理的老化によって冠動脈は弾性を失い、コレステロールや脂肪が蓄積することで動脈硬化が生じることになります。動脈硬化は、生理的老化だけでなく、糖尿病や高血圧、脂質代謝異常症、メタボリックシンドロームなどの病的老化要因があることで、動脈硬化がすすむ事になります。

動脈硬化がすすむと、冠動脈の血管壁にコレステロールや脂肪が蓄積されて、血管の内側が狭くなります。血管の内側が狭くなると、心筋細胞への酸素や栄養が十分に供給するための血液が不足することになり≪心筋虚血≫が引き起こされます。

心筋虚血になると、心臓の虚血状態を示す胸痛や胸の圧迫感を自覚するようになります。冠動脈の内側が狭くなり、心筋虚血となって胸痛や胸の圧迫感を自覚する状態が≪狭心症≫であり、症状は長くても15分以内に消失します。

冠動脈がさらに狭くなって、完全にふさがって血液が流れなくなり梗塞が生じると、心筋虚血の状態が持続して、梗塞部位の心筋細胞が壊死してしまい、胸痛や胸の圧迫感が30分以上続き、生命予後にかかわる急性心筋梗塞となる場合もあります。

急性心筋梗塞は、平成23年人口動態統計では、43,265人の方が亡くなっており、人口10万人に対する死亡率は、34.3人(男性:39.0人、女性:29.8人)となっています。男性の死亡率が女性に比べて多いのは、喫煙と高血圧によるものと考えられます。

心筋梗塞の主な危険因子は、脂質代謝異常症、高血圧、糖尿病、肥満などの身体的因子に加えて、喫煙、運動、飲酒等の生活習慣が上げられます。

≪心筋梗塞の危険因子≫

●喫煙

●糖尿病

●脂質代謝異常症

●メタボリックシンドローム

●運動不足

≪心筋梗塞の引き金≫

●過度の疲労

●睡眠不足

●激務

●ストレス

≪心筋梗塞の予防≫

▼禁煙する

▼塩分・糖分・脂肪分を取り過ぎない

▼バランスのよい食事をとる

▼適度な運動をする

▼ストレスを避け、規則正しい生活を送る

▼血縁者に心筋梗塞の患者がいれば生活習慣に注意を

▼高血圧・糖尿病・高脂血症の早期発見を

▼強い胸痛を感じたらすぐ病院へ

性格でタイプAの行動パターンを取るひとに心筋梗塞の発症が多いとされています。

【あせらない】、【おこらない】、【明日できることは今日しない】が大切です。

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