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加齢によるからだの変化は個体差の大きなものとなっています

加齢によるからだの変化は、本人はもちろん他者にも認知されやすい現象だと思われます。加齢によるからだの変化は、老化による臓器や器官の機能低下によって、心身の働きや動きが低下を感じることで本人が認知したり、検査や測定などで客観的に知ることも出来ます。

加齢によるからだの変化は、こころの変化とは異なり、老化は見られるものの、熟成はからだの変化としては見られないと思われます。加齢による熟成によっては、からだとこころの包括的な関連に依る変化に伴って、行動の変化として見られるものがあると考えられます。

加齢によるからだの変化は、臓器や器官の機能が成熟した後に、徐々に低下して行くものであります。各臓器や器官の機能が成熟する時期は、老化と同様に、その臓器や器官を持つヒトの遺伝要因や環境要因が、臓器や器官のそれぞれが持つ成熟の時期や、機能の成熟の度合いに影響を及ぼすことになります。それが、ヒトそれぞれの臓器や器官の機能の相違だけでなく、加齢によるからだの変化の個体差の基となります。

加齢によるからだの変化は、検査や測定で客観的に知ることが出来ます。検査や測定の結果が、平均値や標準値とは異なり、異常もしくは要注意などと判断される数値である場合があります。しかし、その状態が成熟前から継続的な検査値や測定値で、治療を行わなくても健康であった場合には、その人にとっては正常な状態と考えることが出来ると思われます。

加齢によるからだの変化は、平均値によってその機能の低下が表されていますが、からだの機能もこころの機能と同様に、遺伝因子や環境因子の影響が大きく現れます。そのために、検査や測定の結果が個体差によって、平均値や標準の範囲から外れてしまう場合があります。

平均寿命と同様に、人それぞれの臓器や器官の機能の異常について、平均値では表す事が困難であると考えられます。検査や測定の結果を継続的に把握して、その人の固有の健康値(平均値)と健康値の幅を知る事が、加齢による身体の変化として現れる老化の程度や度合いを、正しく知るためにも必要であると考えられます。



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