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視覚障害者とのコミュニケーションの多くは点字以外の方法で行われています

視覚障害者数は、平成23年(2011年)12月1日現在では、約37万9千人で、そのうち65歳以上が約20万9千人となっています。

視覚障害の人とのコミュニケーションと言うと、点字を思い浮かべますが、平成18年身体障害児・者実態調査結果によると、点字が出来る人は、4万8千人(12.7%)で、点字が出来なくて、点字の必要がある人は、2万5千人(6.6%)、点字が出来なくて、点字の必要が無い人は、23万1千人(60.9%)になります。

視覚障害の人が情報をどのように得ているかは、平成18年身体障害児・者実態調査結果(重複回答)の「障害の種類別にみた情報の入手方法(複数回答)」による入手方法の比率で情報源を見てみると、テレビの一般放送が66%、家族・友人が55.7%、ラジオが49.3%という順になっています。録音・点字図書は、14.6%という入手方法としての選択率となっており、一般図書・新聞・雑誌の26.9%よりも低い結果となっています。

視覚障害の人には、点字の必要がある人よりも点字の必要が無い人が多く、テレビやラジオなどのマスメディアや、家族・友人から情報を得る方法を、半数から半数以上の人が取っており、点字という方法を取らずに、コミュニケーションを図っていることがわかります。

視覚障害者とのコミュニケーションを図るためには、全国盲老人福祉施設連絡協議会が作成した「高齢視覚障害者を援助する人々のためのガイドブック・ふれあう(http://uki-fukushimura.jp/komyoso/images/entry/pamphlet_02.pdf)」がとても参考になります。

「ふれあう」では、≪声には表情がある≫、≪ラジオ感覚を忘れずに≫、≪指先で見てもらう≫、≪初めての出会いではまず握手をする≫、≪食事をするときには時計の文字盤の方向で献立(食器)の説明をする≫といった視覚障害者とのコミュニケーションを含めたかかわり方について、丁寧に解説がされており、視覚障害者への理解を深めて、利用者に添った介護ケアの提供を行うためには、一読が必要なガイドブックであります。



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