老健施設と特養ホームの違いはわかりにくい
家族を自宅で介護することは大変なことです。皆様の中には介護施設の利用を検討している人も多いでしょうね。まずは介護施設を探す必要があるのですが、介護施設の種類はたくさんありますので、どの施設を選べばよいのか迷うことになります。特に老人保健施設(老健施設)と特別養護老人ホーム(特養ホーム)は一般的な介護施設ですので、介護施設を検討するときには候補によくあがってくる施設です。老健施設と特養ホームは全く違う種類の介護施設であるのですが、皆様はその違いをきちんと知っていますか。ここではふたつの施設の特徴を紹介します。
入りやすいがずっとはいられない老健施設
老健施設のメリットは特養ホームよりも入所がかんたんである点です。確かに老健施設にも入所待機者はいますが、特養ホームの待機者数よりかなり少ないです。ですから、施設介護を考える場合、まずは老健施設を候補にあげるケースが多いですね。ただ、老健施設には入所期間の制限がありますので、1つの老健施設には3~6ヶ月程度しかいることができません。老健施設はリハビリをすることによって在宅復帰を目標にしている介護施設なのです。在宅介護が不可能な場合には複数の老健施設を転々とすることになるのです。
入りにくいが安心できる特養ホーム
また、特養ホームは終身介護を前提としている介護施設です。また、特養ホームは老人福祉施設ですから費用の負担も少なくて済みます。このように特養ホームは家族からすると安心して最後まで介護を任せることができる介護施設ですね。ただ、安心して任せられるからこそ、特養ホームへの入所希望者の数はかなり多いです。特養ホームの入所待機者はたくさんいますので入所までに2~3年のかかることもよくあります。特養ホームは終の棲家として活用できるいっぽう、なかなか入所できない点がデメリットですね。