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ストレスはストレッサーが原因となりストレス反応を引き起こすことです

ストレスは悪いことばかりでなく、良いことでも生じます。同じストレスの原因でもひとによってストレスを感じることが無かったり、ひどいストレスと感じることもあり、ストレスの反応も十人十色、百人百様です。

ストレスは、ストレス(反応)の原因となるストレッサーが存在しています。ストレッサーによって生じるのがストレス反応とされています。ストレッサーとストレス反応との関係は、アレルギーのアレルゲンとアレルギー反応との関係に似ていると思われます。

アメリカの研究には、ストレッサーの測定をするためのライフイベント法と言われている評価法があります。「ホームズの社会的再適応評価尺度」というもので、個人のストレス度を評価して、平均点をLCU(ライフイベント)得点として表しています。

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<図1>ホームズの社会的再適応評価尺度

ストレッサーによって引き起こされるストレス反応は、ひとにとってプラスに働くこともあり、こころやからだの緊張状態が気力や活力を高め、判断力、行動力などいろいろな能力を高めることがあります。ストレス反応としての緊張状態は、プラスに働いていたとしても長く続けばこころやからだの疲弊を引き起こし、こころやからだの変調や異常を示すこともあります。

ストレス反応は、ひとによって様々なこころやからだの変調や異常を見せます。ストレス反応が長く続く事によって、こころやからだの変調や異常は、疾病となって治療や休養が必要となる場合があります。

ストレス反応の原因となるストレッサーの改善、解消が見られてもストレス反応によるこころやからだの変調や異常が続くこともあります。ストレス反応が改善、解消しても、別のストレッサーが現れるとストレス反応がいつも同じように現れることもあります。

ストレス反応によるこころやからだの変調や異常は、ひとそれぞれの心身の状態や環境によって様々な様相を示し、そのひと自身でもわかりにくいもので、他人には尚更わかりにくいものであります。自分自身のストレス反応について知る事は、こころやからだが示すSOSのサインと考えて、ストレッサーの改善、解消だけでなく、日常生活の見直しや改善への取り組みが必要と考えられます。

ひとのストレス反応の原因となるストレッサーは、個人的な環境だけでなく、職場環境や社会環境にも存在するものですから、個人的な取り組みだけでなく、職場や社会の取り組みも求められます。

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<図2>NIOSHの職業性ストレスモデル(出典:東京都労働相談情報センター)



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