頭を悩ませる「老後のお金」の問題
定年後の生活はまとまった収入がない上に、医療費や介護費用が増大していきますので、お金が出て行く一方です。現役時代の預貯金が少ない場合には、お金の捻出に大変苦労されていると思います。若い世代が資金援助をすればよいのですが、ご存知のとおり、給料カットやリストラなどの影響によって、家計が苦しいご家庭も多いかもしれません。援助をしたくても、なかなか援助できないですよね。公的年金の受給開始年齢が引き上げられることも決定していますし、「老後のお金」は頭を悩ませる問題です。
「リバースモーゲージ」について
そこで、近年、「老後のお金」を捻出するための新しい方法が登場しています。皆様は「リバースモーゲージ」をご存知ですか?リバースモーゲージとは、自宅を担保として、老後のお金を金融機関から融資してもらうシステムです。収入のない高齢者が借金を返せるわけがない、と訝しんでいる方がいるかもしれませんね。このシステムでは、契約した方が亡くなったあと、金融機関は担保である自宅を売却することで、融資金額を回収するのです。不動産をもっている高齢者にとっては、画期的な融資制度だといえそうですね。
「リバースモーゲージ」を利用するメリット
リバースモーゲージを利用するメリットは、自宅に引き続き住みながら、融資を受けることができる点だと思います。「長年住みなれた我が家で生活を続けたい、在宅介護を受けたい」と考える高齢者の希望をかなえる制度になっています。融資金額を利用して老人ホームやケアハウスに入居する場合でも、自宅はそのまま残っていますので、再び自宅に帰ることができます。いざという時に帰ることができる家があるということは大きな安心感を得られるかもしれません。リバースモーゲージは地方銀行や信用金庫などの身近な金融機関でも契約できるようですので、関心のある方は相談してみてください。