介護におけるうんちやおしっこの悩み
みなさんも介護をしている中でうんちやおしっこの問題に悩んだ経験があると思います。うんちやおしっこは人間の生理現象ですから避けて通ることはできない問題です。介護者にとって、毎日のうんちなどの処理は大きな負担になります。うんちのニオイになかなか慣れることができない人も多いかもしれません。また、介護をされる側にとってもうんちやおしっこの問題は深刻です。自分で排泄を処理できなくなったことで人間としての尊厳を失った思いに悩む高齢者もいます。
排泄時間を決めることによる失禁対策
高齢者の中には自分で排泄をコントロールできなくなって失禁してしまう人が少なくありません。こうしたケースではトイレへ連れていく時間を決めることで問題を解決したケースがあります。失禁する高齢者は便意や尿意を感じることがありません。ですから、排泄の時間を本人の意思に任せていてはいけません。1日に数回の排泄時間を決めておき、必ずその時間にトイレへ連れていくことで、失禁の回数が激減したそうです。
オムツをやめることによる不潔行為の対策
また、認知症の高齢者の中には自分のうんちで不潔行為をする人がいます。排便したうんちを散らかしたり、まわりの家具や壁に塗りつけたり場合があります。こうした不潔行為に対して、オムツの利用からトイレの利用へ変更することで解決したケースがあります。オムツの中にたまった排泄物はとても不快なものだと思います。不潔行為の原因にはこのようなオムツの不快さがあるともいわれています。そこで、思いきってオムツをやめることが不潔行為の解決につながるのですね。トイレでの排泄へ切り替えることは手間と時間がかかることですので、介護者の人数に余裕がある場合にはおすすめの対策方法だと思います。