職業倫理とは、「特定の職業に要請される倫理、または職業人に求められる倫理、などのことを幅広く指す表現。(出典:実用日本語表現辞典)」となっています。職業というのは、介護職、ケアマネ、看護職などを意味する事は容易にわかりますが、倫理とは何かがわからないと、具体的な職業倫理のイメージが湧きません。倫理とは、「人として守り行うべき道。善悪・正邪の判断において普遍的な規準となるもの。道徳。モラル。(出典:デジタル大字源)」となっています。
職業倫理とは、「専門的な職業や職業人に求められる判断・行動に対する規範となるもの」と言うことが出来ます。しかし、職業倫理というのは特定の職業に限らず、全ての職業に対して、職業人に対して求められるものだと思いますが、その中でも専門職と言われる職業人には、高い倫理性、高い判断・行動に対する規範によって職務に取り組むことが求められています。
介護ケアにかかわる専門職では、介護福祉士、社会福祉士、看護師、医師などの職能団体が職業倫理を定めています。それぞれの職能団体が定めた職業倫理は、倫理規定、倫理綱領、倫理指針などとして示されています。
医師の職業倫理指針:http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20080910_1.pdf(日本医師会)
看護者の倫理綱領:http://www.nurse.or.jp/nursing/practice/rinri/pdf/rinri.pdf(日本看護協会)
社会福祉士の倫理綱領:http://www.jaccw.or.jp/pdf/about/H24_rinrikizyun_.pdf(日本社会福祉士会)
ソーシャルワーカーの倫理綱領:http://www.jasw.jp/rinri/rinri.html(日本ソーシャルワーカー協会)
日本介護福祉士会倫理基準(行動規範):http://www.jaccw.or.jp/pdf/about/H24_rinrikizyun_.pdf(日本介護福祉士会)
全国ホームヘルパー協議会倫理綱領:http://www.homehelper-japan.com/全国ホームヘルパー協議会の組織と活動-1/倫理綱領/(全国ホームヘルパー協議会)
ソーシャルワーカーの倫理綱領は、ソーシャルワーカー職能4団体(日本ソーシャルワーカー協会、 日本医療社会事業協会、日本社会福祉士会、日本精神保健福祉士協会)の合同の取り組みによって、4団体に属する専門職の倫理規定として定められたものです。
介護職の倫理規定としては、介護福祉士会とホームヘルパー協議会の倫理綱領がそれぞれあります。介護福祉士会の倫理綱領は、行動規範も兼ねています。
社会福祉士には倫理綱領の他に、社会福祉士が社会福祉実践において判断・行動の規準となる行動規範が定められています。
社会福祉士の行動規範:http://www.jacsw.or.jp/01_csw/05_rinrikoryo/(出典:日本社会福祉士会)
日本介護福祉士会倫理綱領や全国ホームヘルパー協議会倫理綱領はもちろんですが、他の対人支援を行う専門職の倫理規定を知る事は、介護職として介護ケアを行う専門職として、チームケアを行う事になる専門職者を、それぞれ知る手がかりとなると考えられます。
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