「要支援」と「要介護」の違い
介護保険を利用して各種の介護サービスを受けるためには、役所から「要介護認定」を受ける必要があります。要介護認定にはいくつかの種類がありますが、「要支援」、又は、「要介護」の認定を受けますと、介護保険を利用することができます。さて、皆様は「要支援」と「要介護」の違いをご存知でしょうか?どちらの認定でも介護保険を利用できることは何となく分かっていても、細かい違いまで理解できている方は少ないかもしれません。せっかくの機会ですから、二つの違いを覚えておきましょう。
「要支援」とは将来への介護予防
この二つの違いを質問した場合、「要支援」の意味がよく分からないとおっしゃる方が多いです。確かに、介護が必要なのか、そうではないのか、分かりにくい言葉ですよね。分かりやすく説明しますと、「要支援」とは、「現在、介護の必要はないけれども、将来、要介護状態になる可能性があるので、今のうちから支援をしよう」という状態です。年齢とともに人間の身体機能は衰えてしまいますが、適切な対策を行いますと、身体機能の維持をはかることができます。このことを「介護予防」といい、要支援認定を受けた方は、介護予防の支援を受けることができるのです。介護予防サービスを受けることで、身体機能の高齢化を緩やかにすることを目指します。
施設や自宅で介護サービスを受けられる「要介護」
対して、「要介護」とは、「現在、介護サービスが必要である」という状態です。特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの介護施設に入所するためには、要介護認定を受ける必要があります。自宅での生活が困難である場合には、これらの施設に入所して介護サービスを受けることになります。また、自宅での生活を続ける場合には、居宅介護サービスを受けることができます。ヘルパーさんが自宅までやってきてくれるので、大変便利なサービスだと思います。