介護の「先輩」からのアドバイスを紹介
ご家族を介護するにあたって、沢山の不安や心配がありますよね。どんな人でもみんな、最初は介護の初心者です。そのようなみなさまの不安や心配を少しでも解消するために、ここでは介護の体験談を紹介いたします。今回は「高齢者の骨折」のお話を紹介いたします。介護の「先輩」からのアドバイスを参考にしていただきたいと思います。
「高齢者の骨折」の体験談
「私の祖母は大きな病気などもなく、介護の必要が特にない健康な人でした。祖母は体力や筋力には自信があったようで、ある日、自宅の前で遊んでいた近所の子供たちの大縄跳びに加わろうとしました。しかし、年には勝てませんでした。祖母は縄に引っかかって転倒したことで骨折し、それ以来、寝たきりの生活になってしまったのです。出歩くことができなくなったので、すっかり元気をなくしてしまって、以前の祖母とは違う人のようになってしまいました。単なる骨折だけで、ここまで大事になるなんて思ってもいませんでした…」
高齢者が骨折することの危険性
骨折から寝たきりになってしまうとは驚きですよね。しかし、この方の体験談のように、高齢者の骨折には大きな危険が潜んでいるのです。高齢者は骨が回復する速度がゆっくりですから、骨折がなかなか完治しません。特に脚の骨折の場合には入院生活になります。ベッドの上での動けない生活は身体の機能を一気に衰えさせます。健康に自信のある高齢者であっても、そのまま寝たきりの生活になってしまう危険があるといわれています。ですから、骨折には注意することが大切ですね。とりわけ、若いころにスポーツをしていたなどで体力に自信がある高齢者は、自分の運動能力を過信してしまうことがあります。気持ちを十分であっても、身体がついてこない場合が多々ありますので、お気をつけてください。