有料老人ホームの要介護度別入居者を確かめて見ましょう
有料老人ホーム全体と介護付有料老人ホーム(以降、介護付ホーム)では、要介護1の方が最も多く入居されていています。住宅型有料老人ホーム(以降、住宅型ホーム)では、要介護2の方が最も多く入居されている結果となっていますが、全体の傾向としては要介護1から要介護5までの方が平均的に入居されています。
介護付ホームという名称から介護が必要な方が入居する施設と想像しがちですが、実際には要介護度3・4・5の方よりも自立の方の入居者数が多いという結果になっており、介護付ホームは自立もしくは軽度の介護が必要な方が多く入居されている施設と考えた方が正しい見方のように思われます。
住宅型ホームは介護サービスを施設外に求める事になりますので、介護付ホームより介護の度合いが低い方が入居されていると考えていましたが、自立や要支援の方の入居は少なく、要介護1から要介護5までの方が平均的に入居されているという結果に意外な感じを受けました。
有料老人ホームに自立の方がどのくらい入居しているか確かめて見ましょう
有料老人ホームの入居者に自立の方がいらっしゃらないという施設が護付ホーム、住宅型ホームともに最も多いという結果になっており、入居者数では自立の方が多いとなっている介護付ホームでも自立の方がいらっしゃらない施設が数多くあるという事になります。
その一方で施設入居者の半数以上が自立の方という有料老人ホームがわずか(約190施設)ながらあるという老人ホームという名称から受けるイメージとはちょっと違う感じの施設もあるように思われました。健康なうち元気なうちに有料老人ホームに入居して、介護の心配の無い快適な生活を過ごしたいという方達の思いが窺われるようです。
有料老人ホームに要支援・要介護1の方がどのくらい入居しているか確かめて見ましょう
有料老人ホームに要支援・要介護1の方は、20~50%未満の割合で入居されている施設が最も多い傾向にあり、それに次いで20%未満の施設となっています。住宅型ホームには少なくない施設で0%というところや住宅型、介護付ホームでは20%未満という施設もある程度見られます。
有料老人ホームに要介護4・5の方がどのくらい入居している確かめて見ましょう
有料老人ホームに要介護4・5の重介護の方は、20~50%未満の割合で入居されている施設が最も多いことがわかりますが、介護付ホーム、住宅型ホームでは20%未満の施設が、住宅型ホームでは50~70%という施設が少なからずあるという事が見られます。
有料老人ホームという「老人ホーム」という名称になっているために、介護が必要な方が多く入居されている施設というふうに考えてしまいますが、実際には自立の方が多い施設や重介護が必要な方が多い施設など施設ごとの個性・特徴がかなりあるようです。従って、施設を検討する際にはまず入居者の自立者、要支援者、要介護者の構成がどのようになっているのかを確かめることが、施設での生活を快適に過ごす重要なポイントになると思われます。