有料老人ホームと類似施設などの居室の広さにきまりはありますか
有料老人ホームや特別養護老人ホーム(特養)、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)などの生活の場として過ごす施設の居室にはそれぞれ面積基準があります。居室の利用料はホテルコストとして有料老人ホームでは入居一時金や月額利用料の多くの割合を占めており、利用料の多寡と居室の広さというのは高い関心を持たざるを得ないと思います。
有料老人ホームとその他類する施設の面積基準表を見てみましょう
有料老人ホームとそれに類する施設の基準表を「平成23年度有料老人ホームに関する調査・・・」を参考にして作成したのが下の「有料老人ホームとその他類する施設の面積基準」の表となります。
有料老人ホームの介護居室面積基準は一部屋の床面積が18㎡以上、一人あたりの床面積が13㎡以上となっています。介護保険施設としては有料老人ホームと最も類似した施設である特養は、一人あたりの専有面積が10.65㎡以上という基準となっており有料老人ホームと比べると若干狭くなっています。
グループホーム、小規模多機能型居宅介護事業の一部屋の床面積はおよそ4畳半の和室の広さとなり、施設の形態として個室で過ごすよりも共用部分で日中は過ごす事が多いという事もあり、他の施設よりも基準は狭くなっています。サービス付き高齢者向け住宅は完全に独立した部屋の場合は25㎡で、共用部分がある場合には18㎡と有料老人ホームと同等の基準となっています。
居室の広さをホテルのお部屋と比べてみたら
基準となる面積だけではイメージが湧きにくいので、施設の居室利用料はホテルコストと言われていますので、それぞれの面積基準をホテルのお部屋で考えてみるとどのようになるでしょう。いずれもバス・トイレを含む広さで比較することになります。
ホテルのお部屋にはバスルームがありますしレイアウトによって広さのイメージが変わってきますが、18㎡という広さは比較的新しいビジネスホテルのシングルのお部屋の広さになります。13㎡や10.65㎡という広さは一般的なビジネスホテルのシングルになります。21.3㎡はビジネスホテルのツインかダブル、シティホテルのシングルになります。25㎡はシティホテルのツインかダブルとなります。
ホテルを利用するときは1泊5~6千円台で18㎡以上のお部屋が利用できないか探しています。意外に良いホテルでも日にちによっては泊まることが出来ますので、施設への体験宿泊のつもりになってホテルのホスピタリティを知る事も兼ねて、色々な広さのホテルのお部屋に泊まられてみてはいかがでしょうか。