日常で使うに便利なおはしがいろいろあります
おはしというと「ちゃんとした持ち方で食べなさい」と言われたことを思い出しますが、どうしても高齢になって障害を得るなどして身体の自由が利きにくくなって細かい動作が難しくなると、おはしを持って食事をすることが難しくなったり億劫になったりするものです。そのような時に自助具といわれるおはしに工夫がされた器具を使うと食べ物を器からつまんだりすくったりすることが比較的自由に行えるようになります。
上のおはしは両方の箸が連結されているだけでなく、指の当たる部分にガイドが付いています。このおはしは利き手によって右利き用と左利き用があります。下のおはしも両方の箸が連結されており、おはしがバラバラになる事もありませんし、ピンセットのようにしてものをつまむ事が出来ます。
このほかにも両方の箸が同じように連結されている上に、おはしの先が平べったくなっていてつまみやすい形状に加工されているものや、指の当たる部分に溝が掘ってあり、溝の部分がガイドとなって持ちやすくなっているおはしなどがあります。
日常で使うに便利なフォークは柄が自由に曲げられるものがあります
写真のフォークは手で握る柄の部分が自由に変形するものでどのような形になるものです。スプーンも写真のように用途に合わせて大きさの違うものがあります。
また、つぶせるフォークというフォークの先端がほぼ直角に曲がっているものがあり、大きさのある食材を下に置けば簡単につぶせるというものもあります。その他にも持ち手の部分にストッパーがあり指からずり落ちないように工夫がされているものなどがあります。
日常で使うに便利なスプーンは持ち手の部分が変形するものがあります
お湯で温めると持ち手部分の形を自由に変えることが出来る素材で出来ていて、使う人の手の状態にあわせた形に変形するというスプーンや持ち手の中が空洞になっていてとても軽く力の弱くなってしまった方でも負担無く持つ事が出来ます。さらに食べ物を乗せるところが曲がっている上に平らになっていてすくい易くなっているスプーンなどがあります。
また、スプーンの食べ物をすくう部分が左右どちらにも曲がるというもので、持ちやすいように太いグリップが付いているものや持ち手の部分にストッパーがあり指からずり落ちないように工夫がされていますものもあります。その他にもスプーンが持ち手部分も含めて完全に2つに別れてピンセット状になり、スプーンとしてすくうだけで無くつかんだり、柔らかいものならば切ることも出来るというものなどもあります。
昔に比べれば色々と工夫をされた自助具が数多く作られており、介護を必要とされる方の障害や状態に合ったものを選ぶことが出来るようになってきています。
※参考にしたサイト:
国際福祉機器展 http://www.hcr.or.jp/index.html
ユニバーサルデザインカトラリー http://www.ud-cutlery.ec-various.com/index.html)