住宅型有料老人ホームの情報をインターネットでチェックする

住宅型有料老人ホーム情報はどこにあるか

インターネットで施設情報を得ようとして施設名で検索すると、多くは施設サイトがヒットしますが、中にはマップ情報がずらりと並んだり、介護情報紹介サイトがずらりと並んで肝心の施設サイトが埋もれてしまうという事もあります。

多くの介護情報紹介サイトも独自の情報等を持っていて良い情報を提供しているところもありますが、多くは一般企業が行っている営業を目的にしたものですし、施設も宣伝を目的として情報提供を行っているでしょうから、企業、施設にとって都合の悪い情報は項目がなかったりあったとしても掲載されていません。またサイトによっては全国地図から検索に入っても肝心の施設情報がヒットしないところもあり、役に立たないサイトも中にはあります。

介護保険の指定を受けている事業所であれば「介護事業所検索・介護サービス情報公表システム（http://www.kaigokensaku.jp/）」で検索をすれば情報は必ず得られますが、住宅型有料老人ホームは介護保険制度の対象外の施設であるために対象外となっています。そこで頼りにするのはＷＡＭ　ＮＥＴ（http://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/top/）の高齢者福祉コンテンツ（http://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/kourei/）となります。

高齢者福祉コンテンツには「サービス提供機関の情報」として全国の都道府県と政令指定都市へのリンクがあり、各自治体の高齢者福祉施設情報掲載コンテンツへリンクしている事になっています。ところが実際にリンク先にアクセスしてみますとそのリンク先のコンテンツ内容がとても「高齢者福祉施設情報」を掲載しているとは言えないような自治体も数多く見られます。

都道府県政令市の高齢者福祉施設情報にどのような情報があるでしょうか

４７都道府県と２０政令指定都市へのＷＡＭ　ＮＥＴから高齢者福祉施設情報コンテンツへのリンク先に、重要事項説明書と有料老人ホーム情報開示等一覧表との両方がアップされている自治体は、６７自治体のうち６自治体のみでありました。そして、有料老人ホーム情報開示等一覧表をアップしていた自治体は１８自治体でした。その他の４３自治体は二つの重要な情報源を持っていながら名簿のみが３０自治体。リンク先には名簿のリンクすらないところが１３自治体もありました。

全国の半分以下の都道府県と政令市しか情報をアップしていませんので、これもまた不十分だとしか言えませんが、介護情報紹介サイトでは得られない介護事業所検索と同等の情報が重要事項説明書には記載されており、有料老人ホーム情報開示等一覧表にも重要な情報が数多く記載されていますので、全自治体に情報提供を求める必要があると思います。

住宅型有料老人ホームをチェックする

●有料老人ホーム情報開示等一覧表は福島県庁のサイト（施設一覧・入所状況・施設整備計画・報告様式・http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=11979⇒有料老人ホームに関する情報へリンク⇒福島県所管有料老人ホーム基本情報）に掲載されていますのでアクセスしてみていただくと確認することが出来ます。施設名、施設種別、住所などの情報をはじめとして、施設についての基本的な情報は網羅されています。チェックする内容としては入居一時金、月額利用料（管理費、食費、家賃、光熱水費）、体験入居、重要事項説明書の公開について確認しましょう。

●重要事項説明書の中では、福島県庁のサイトに同様に掲載されています。契約内容について確認するのはもちろんですが、①従業員情報、②入居者情報、③介護サービスの一覧表の３点をチェックしましょう。

①は、「３．従業者に関する事項」の中に人数、資格、経験年数の項目がありますので、施設の介護体制をチェックすることが出来ます。②は、「４．サービスの内容」に入居者の情報がありますので、施設の入居率、退去者の人数と退居先、施設開設からの年数と入居者の入居年数との比較をチェックして、施設の介護環境や運営状態をチェックしましょう。③は、どのような介護サービスが自己負担になるかの一覧表となっていますので、介護が必要となった後の日常生活では重要な情報なので、最後のページになっていますが忘れずにチェックをしましょう。