介護保険の適用外サービスとは
高齢者介護にはいろいろな費用がかかります。介護保険を利用すると利用者の負担額は1割で済みますので助かりますよね。利用者の経済的な負担を軽減してくれる介護保険ですが、保険の適用範囲には制限があります。基本的には、医療費はもちろんのこと、オムツ、流動食、配食、洗濯などにかかる費用は介護保険の適用外になってしまいます。ですから、これらのものを購入したり、サービスを利用したりする場合には、かかる費用の全額を自己負担することになります。
人気の配食サービス
介護保険の適用外サービスのなかでも、とくに配食サービスは費用の自己負担をしてでも利用される方が多いサービスになっています。ひとり暮らしの高齢者にとって、毎日の食事は大変な問題です。不自由なからだで買いもの、調理、片付けのすべてを行うことはかなりの負担になります。配食サービスを利用すると、これらの負担がなくなります。また、配達スタッフによる安否確認を行うことにもなりますから、ひとり暮らしの高齢者にとっては大きな安心感が生まれますね。
自治体独自のうれしいサービス
配食サービスは介護保険の適用外ですが、自治体によっては独自の配食サービスを実施しているところがあります。たとえば、名古屋市では食材費と配達費用20円で配食をする制度がもうけられています。食材費は1食あたり、およそ350円程度で大丈夫ですから、400円未満の負担で配食サービスを利用することができます。民間のサービスでは、1食あたり700円から800円程度の費用がかかりますので、自治体独自の制度を活用することで半分の負担で済みそうです。食事以外でも自治体独自のサービスがありますのでしっかり活用したいものですね。