病院併設の老健で働いているのですが、先日、リハビリについて考えさせられることがありました。

大腿骨骨折で入院された85歳の女性がいたのですが、寝たきりでオムツをつけての退院となりました。幸い、立ち上がる体力は残っていたため、自宅に戻ってからは介助をしてもらいながら、ポータブルトイレで排泄をなさっていたそうです。オムツではなくトイレで排泄したいというご自身の強い気持ちからか、ポータブルトイレでの排泄をくり返すうち、バランス力や筋力が回復し、お一人で排泄できるようになったそうです。

退院前、ご家族はある程度動けるようになるまでリハビリをしてからとも考えられたようなのですが、結果的にはご自分なりに自立した生活を送りたいというご本人の意志が、大きな回復をもたらしたのだと思います。そういうお話を聞くと、生活支援の重要性を痛感します。施設勤務の身ではありますが、いくいくはそうしたお手伝いをしてみたいなとも思います。