想像力の養成というと、特別なことをしなくちゃと思うかもしれませんが、あまり、大仰に構えなくていいと思います。どんなときに、どんな事故が起こる可能性があるのか、とにかく自分でいろいろ考えてみることにつきるのではないでしょうか。そして、その事故はどうしたら防げるのかも必ず考えておくことです。そうしたら、そうした状況になったときに、自然に事故を防ぐための行動に出られます。

想像力の養成とはまた別の話になるかもしれませんが、いろいろな資料を読んで事故がおきる可能性がある状況を知っておくことも大事ですよね。結局、自分の中に知識がないと想像することもできませんもんね。

事故が起こりそうな状況を考えてみることもそうですが、利用者さまの状況を見て、相手の体調等について想像してみることも大切です。

たとえばいつも挨拶してくださる方が今日はしてくれない、というとき。「体調が悪いのかな？」「何か不満なことがあるのかな？」「でがけにご家族と喧嘩でもされたのかな？」「夢見が悪かったのかな？」など、色々な理由が考えられますよね。

こういう一つの状況から、相手のことを様々に推し量り、話しかけなどを通じて適切な対応をとることも事故防止のために必要な対策だと思います。