腸ろうにはいくつかの方法があります。胃瘻の中を通す方法、ろう孔に直接チューブを入れる方法、直接腸ろうを手術によって造る、などです。
腸ろうも、内部に栄養を通すという意味では胃ろうと大きな差はありません。管理のしかたもさほど大きな差はないでしょう。ただ、胃ろうの中を通す方法の場合は、細いチューブになるので管理に注意が必要でしょう。直接入れる場合、自宅介護の場合は太い管になります。
一番大きな違いは、流動食注入のスピードです。腸ろうからの注入は胃ろうよりもゆっくりと行う必要があります。胃に比べて容積の小さい腸は、多くのものをためておくことができません。一度に大量の流動食を注入すると、下痢になる原因となります。最初は100mlの量を２時間ほどかけて注入し、様子をみながらスピードを上げる必要があります。
なお、腸ろうは胃ろうに比べて細いため、閉管はしやすくなります。