そんな時の対策は「昼間活躍してもらう」という手があります。例えば、将棋が好きな方だったら、将棋を打つボランティアを社会福祉協議会で頼みます。そして、ボランティアの方を家に招き、将棋の指導役としてお父さんを紹介します。そうすると、「威張り先」がお母さんや家族ではなくなり、その人になり、プライドが保たれます。

そうなっていくといい意味で満たされて、嫌な行動も減ると思いますよ。

かんこさん、はじめまして。お父さんのお世話、毎日大変ですね。お母さんはお疲れのご様子で、ご心配ですね。ご両親の関係は、きっともうずっとこういう状態で、お父様が要介護者になったからと言って急に変わりようがないのでしょう。
ただ、薬を勝手に服用したり食生活が不規則になるのはやめさせたほうがいいと思います。お身内の方の言うことを聞いてもらえないのなら、担当医から厳しく話してもらうといいと思います。ご年配の男性の方で、奥様やお子さんの言うことをなかなか聞かないタイプの場合、医師やデイサービスの所長などの肩書きがある人の話だと、真剣に聞くことがあります。担当医に事前に事情を説明し、少々厳しく制限を言い渡してもらうと効果があると思います。
デイサービスも、所長などの立場の人に「あなたのような方に利用していただいて意見を聞きたいから、ぜひいらしてください」などと言ってもらうと、気分よく通ってくれることがあります。ものは言いようだと思いますので、ケアマネなどと相談してみてくださいね。

お父さんがだいぶ自分勝手だとのことでお困りのようですね。もともとの性格もあると思いますが、あまりにひどくなってくるのは認知症が進んでいるのかもしれません。認知症が進み、自分のわからないことが増えてくると混乱し、それが怒りに変わることはよくあるのです。これまでのようなただのワガママではなく、認知症の症状からきている場合もありますので、よく主治医に相談なさってみてください。薬の処方によって抑えられる症状もあると思います。